睡眠時無呼吸症候群とは

「ただのいびき」と思っていませんか?

睡眠時無呼吸症候群は、眠っている間に何度も呼吸が止まってしまう病気です。放置すると高血圧や糖尿病、心疾患などの合併症を引き起こすリスクが高まります。
➊ 定義
睡眠中に10秒以上の無呼吸(呼吸が止まる状態)が、一晩に15回以上、または1時間あたり5回以上起こる状態を指します。

❷ 主な症状
- 激しいいびき
- 日中の強い眠気
- 起床時の頭痛
- 熟睡感の欠如
❸ 原因
もっともタイプの閉塞性睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に上気道が塞がることで呼吸が止まる状態です。
小児では、アデノイドや扁桃腺、成人では、肥満や加齢、下顎の小ささ、加齢に伴う筋肉のゆるみなどが原因で気道が狭くなり、空気の流れが妨げられます



❹ 検査の流れ
- 当院では、ご自宅で行える無呼吸の簡易検査(アプノモニター)に対応しています。
初診・問診
自覚症状や生活習慣について伺います。必要に応じて、レントゲンや鼻腔ファイバー検査を行います。
簡易検査の案内
アプノモニター検査の使用方法について説明いたします。当日に貸出できます。
*機器が貸出中でしたら、後日の貸出になります。
自宅で検査実施
ご自宅で検査機器を装着し、2-3日分のデータを測定していただきます。
機器の返却・結果説明
機器を医院に返却してください。当日、データが測定できているか確認いたします。翌日以降に来院していただき、結果を説明いたします。
診断・治療方針の決定
検査結果に基づき、重症度に応じた治療法を提案いたします。
*簡易検査で軽度ー中等度の異常があった場合は、精密検査(PSG)が必要になります。
*精密検査(PSG)について ポリソムノグラフィー(PSG)は、脳波、睡眠の深さ、眼球の動き、鼻の気流、呼吸の努力、心電図、血液中の酸素濃度などを一晩かけて詳細に記録する検査です。検査は入院して行う必要がありますため、近隣総合病院に紹介させていただきます。
❹ 治療
- 睡眠時無呼吸症候群と診断された場合は、主に以下の治療を行います。
CPAP療法(在宅持続陽圧呼吸療法)
もっとも効果的で広く用いられている治療法です。睡眠中に鼻に装着するマスクから空気を送り込み、気道を広げて呼吸を確保します。
無呼吸を防ぐだけでなく、いびきの軽減や睡眠の質の改善にもつながります。

CPAP治療の進め方と費用
- 医師による説明と患者さんの同意
- 医院でCPAP指示書を作成し、CPAPメーカーに連絡する。
- CPAPメーカー担当者が患者さんのご自宅へ訪問し、取り扱い説明をする。
- 月に1回の外来診療が必要になります。
- 治療費は3割負担の方で、5,000円程度/月となります。
- CPAP導入時は、マスクの不快感や鼻の乾燥感など様々な問題がでてきます。なれるために数か月要することが多いです。
マウスピース療法
下顎を前に出した状態で固定する特殊なマウスピースを装着し、気道を確保します。軽症~中等症の方に適しています。マウスピース作成は他院口腔外科に依頼して作成していただいています。
生活習慣の改善
減量、禁酒、側臥位での就寝が有効です。他の治療法を組み合わせて行われます。
外科手術
扁桃肥大やアデノイド、鼻閉が原因の場合は、手術療法を提案いたします。
小児の場合は、アデノイド切除が有効であることが多いです。
原則として、薬物治療を数か月行い、効果が得られない場合に手術を勧めさせていただきます。(扁桃腺もアデノイドも大切な臓器です)
- 扁桃腺摘出術
- アデノイド切除術
- 鼻閉改善手術

